ZEH基準の家は省エネルギー性を高めるために、断熱性に重きを置いています。さらにその効果を高めるために、どのような断熱材を選ぶべきかチェックするべき専門用語についてもまとめてご紹介しています。
ZEHの家に使用する断熱材としては、高気密かつ高断熱なものを選ぶと二酸化炭素の排出量を抑えられます。
ZEH住宅に向いている断熱材としてあげられるセルロースファイバーはパルプや古新聞などを砕いて作られたエコな素材です。結露しにくい特徴も兼ね備えているので、ダニなどが発生しにくく家そのものの耐久性向上にも期待できるのがうれしいポイント。
断熱性能が高いうえ、130度まで耐えられる耐火性があり有害ガスもほとんど発生しないフェノールフォームもおすすめ。簡単に加工ができて扱いやすいため、リフォームにも用いられます。
比較的安価な素材としては、住宅の幅広い部分に使用することができるグラスウールがあります。防音性も兼ね備えており、不燃性で便利ですが、水蒸気が入り込みやすい材質のため防湿加工を併せて行う必要があります。
参照元：SUUMO公式HP（https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/dannetsuzai/ ）
断熱材にはさまざまな種類がありますが、価格や特性だけで使う素材を判断しないよう気を付けましょう。
注文住宅の場合、希望のデザインやそのための施工方法ごとに適した断熱材は異なるためです。さらに、建設する土地の気候や周辺環境のチェックも大切です。
たとえば首都圏などの住宅が密集した地域は、防火性能が求められます。そのぶんのコストも予算に組み込む必要があるでしょう。
断熱材そのものの特徴に限らず、予算や住宅におけるいろいろな条件から断熱材を選ぶのがポイントです。
参照元：宮脇建設公式HP（https://miyawakikensetsu.jp/blog/detail/20210622113558/ ）
参照元：SUUMO公式HP（https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/dannetsuzai/ ）
Q値とは熱の逃げやすさを示す数値のこと。建物の延べ床面積を元に計算され、換気を行った際に考えられる熱の損失も含まれるのが特徴的です。
値が小さければ熱が逃げにくいと判断しますが、建物の延べ床面積が大きいとおのずと数値が小さくなるため、住宅性能の評価が公正に行われないケースも。
これにより、2013年から省エネ基準が改正され、UA値が使用されるようになりました。
C値とは、建物の面積に対しどれほどの隙間があるかを示した数値です。値が小さいほど隙間が少なく高気密な住宅だと考えられます。
専門の気密測定試験機にて測定され、施工前に性能を見極めるのが困難なため、工務店によっては重要視していない場合もあります。快適な暮らしのためには大切な指標なので、事前に工務店にＣ値についての方針を確認しておくとよいでしょう。
UA値は、建物の窓や壁から外に漏れていく熱量を外面積全体で平均して表した値のことを指します。つまり室内の熱量がどれくらい外に逃げやすいかを明確化した値です。
この値が小さい場合、高断熱かつ省エネルギー性能が高い住宅であると判断できるため、要チェック。壁や天井、窓などといった住宅における開口部すべてから算出するので、比較的公正な値とされています。
参照元：アップハウジング公式HP（https://up-housing.jp/220314blog1/ ）
一口に断熱材といっても、実にさまざまな種類があり、建てたい住宅によって選択すべき種類が異なります。建物の断熱性を測る数値にも着目して、叶えたい理想の家を性能面でもじっくり検討するのがおすすめ。
注文住宅を検討するのであれば、ZEHビルダー工務店に依頼するとよいでしょう。
